【宮廷女官キム尚宮】第六話 「オム尚宮との出会い」

宮廷女官キム尚宮

大雨の中、母親の名を呼んで泣き叫ぶケトン。そばには、ウォンビョも一緒だ。その様子を遠くの木の陰から見つめて泣き崩れる母。ケトンの母は、ハサムの元に戻ったが、なにぶん、あの大嵐の中、肌寒い道中を歩いてきたせいか風邪をこじらせて寝込んでしまった。

ハサムが枕元に運んできたお粥をスプーンで口に運ぼうとするときに、この前お寺で過ごしたケトンとの会話を思い出す。ケトンは言う。

不思議なことに、饅頭を食べると母さんが作ったんだとすぐ分かったの」「考えもしなかった」と答える母。「会いたくなかったの?」と聞くケトンに「会いたくて来たのよ」と母が言うと、ケトンは 「天倫」という言葉を引用して母子の強い結びつきを言い表した。

天でさえも親子の絆は切れないという意味だという。ハサムの所に戻っても、その言葉が頭から離れないケトンの母。

さて、壬辰倭乱についてである。ユジョン大師は、倭将加藤清正に会うために蔚山(ウルサン)に向かった。いたるところで盗賊が横行している時代において、何としてでもこの戦を終わらせたい、というのが大師の願いだった。しかし、結局のところ、ユジョン大師と加藤清正の協議は決裂する。つまり、それは戦乱が続くことを意味していた。

朝廷では、この戦の対応に関して意見が分かれていた。弱みを見せれば相手の要求も強まる、そのための増強を主張する皇太子と、増やした兵士に与える俸禄はどうするのか、と反論する王様。

側近のイ・イチョムは、戦乱により国中が被害に遭っている今こそ回天の扉を開くべきで新たな主人が必要と、局面打開を皇太子に托そうとするが、「相手を間違えている」と皇太子はたしなめる。

そんな中、王様が倒れたとの一報が入ったため、皇太子は王様の元に駆けつける。ところが、そのときの皇太子の平然とした態度が側室のインビンの目にとまり、後々、意識が回復した後にそのことを聞いた王様が激怒し、二人の関係がますますこじれる結果となる。

今回王様が回復したものの、王様の身を案じるインビンは、オム尚宮にムブル和尚の寺に祈願に行くように命じる。

オム尚宮一行が寺にやってきたことで、ケトンは初めて宮廷のことを知る。

今だかつて聞いたことがない話に身を乗り出して聞くケトン。尚宮とは王様や皇后にお仕えする身分の者。宮廷に入れば美しい服が着られること、等々。

 

ケトンは宮廷に行きたくてしょうがないので、その旨をオム尚宮に伝えていた。オム尚宮はケトンを宮廷に連れて行きたいことを和尚に伝えるが、和尚は断る。ケトンには幼少のうちに苦労して運命を変える必要がある。そのために母親をわざと引き離したことを説明した。

どうしてもあきらめきれないケトンは、寺を脱けだして山中の一軒の小屋に入った。オム尚宮一行が帰るときにその小屋を通ることを知っていたのだ。そこは 10年前にケトンが生まれた場所だった。中に入ると、何となく落ち着いた気分になり、ひざに顔をうずめて眠りにつくケトン。

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