第四話のタイトルが「母の教え」というだけあって、一番重要なシーンの中に母の教えがキラリと光る回だ。
例の王様への夜食の件は、ハン尚宮の機転で事なきを得た。ホッとするのもつかの間、チャングムとヨンセンは、教育係に知らせるまでの間、退膳間(テソンカン)の倉に閉じこめられてしまう。
ヨンセンがひどい怪我をしていることを訴えてもミン内人は取り合ってくれない。翌日、女官見習いの世話係から子供二人がいなくなったことを聞いたミン内人は、倉に入れておいたチャングムとヨンセンを思い出す。あわててハン尚宮と倉に向かい戸を開けると、二人は横たわっていた。ヨンセンの腕は薬草で手当されており、それはチャングムがやったことを知ったハン尚宮は驚く。しかし、チャングムへの一連の試練は続く。
掟を破った罰として訓育尚宮からふくらはぎを叩かれ、外で掃除をさせられる。王様への礼の仕方を教える講義にも出席できない。訓練場の外で、ヨンセンが開けてくれた戸のすきまから聞こえる声を頼りにマネをしようとすると、意地悪ヨンノに戸をピシャリと閉められる。
女官見習としての配属が決まる試験も受けさせてもらえない。「何でも罰を受けるから試験を受けさせてください」と訓育尚宮に直訴すると、「試験が終わるまで水桶を持っていれば受けさせよう。一滴も水をこぼさないように」と申し付けられる。
ヨンノの妨害に遭いながらも、何とか試験を受けることができたチャングムは、一番むずかしそうな質問にも答えることができ、ハン尚宮の元に配属されることとなった。
さっそくハン尚宮がチャングムに与えた難題は、「水をもってきなさい」。何度やっても同じことを言われ、腑に落ちないチャングム。
画面キャプチャ:Prime Video
一方、先輩格のチョバンは水剌間(スラッカン)の洗い物すべてをチャングム一人に言い付ける。このところ、宮廷の外では、黄砂がひどくなる時期でもあった。井戸水にも砂が混じる。皇太后殿では、調理した料理が傷んでいることが発覚し大騒ぎになった。
調べてみると、東宮殿もダメでスラッカンは大丈夫。ただ、器と食材が届いていないという新たな問題が発生。その訳は、チャングムが洗い終えていなかったからだった。
ハン尚宮がチャングムに問いただすと、「黄砂で井戸水に泥が混じっているので一度沸かして洗っている。でも冷めないと食材は洗えないので」と答えるチャングム。ここでは母から授かった知恵が生きていた。
「泥水を料理に使うと、匂う上にすぐに傷んでしまうので母が水を沸かして使っていた」というチャングムの話を聞いて深く頷くハン尚宮。
ハン尚宮がチャングムに与えた「水を運ぶ」難題の件は、たとえ一杯の水でも相手の気持ちを考えるように「事細かく聞くこと」、調理するときの心構えを、ハン尚宮がチャングムに伝えたかったのだ。
さらに、ハン尚宮はチャングムにこう言う。「教えられたのは私の方だった。お母様はすでに教えていたのね。」との言葉にチャングムの目からは涙が溢れてくる。
画面キャプチャ:Prime Video
見ている方ももらい泣きしてしまうシーンだ。その後、チョバンたちから松の実刺しを押しつけられたチャングムとヨンセン。結局、その夜、チャングム一人月明かりの下で練習することになった。そこへ美少女クミョン登場。チャングムはその作業をすることになった原因が目の前の本人だとは知らずに事の経緯を洗いざらいしゃべってしまう。
クミョンが松の実刺しのコツを伝授すると、うまく刺すことができて思わず顔がほころぶチャングム。
コメント
koreandramaさんこんばんは。チャングムの試練は相変わらず続きますね。ヨンノには苛められるしお姉さま方には目をつけられるし。でも健気に働くチャングム。見てて応援したくなります。
ハン尚宮様もりっぱな人ですね。「一杯の水から
料理が始まる。食べる人の体調や好みを事細かく聞くこと」なかなか言えません。
チャングムが非凡な人だからこういうすばらしい師匠がつくのでしょうね!
とん子さん、こんばんは。試練続きの中でも
健気に頑張るチャングムの姿に応援したくなります。
ハン尚宮は理想の上司ナンバーワンと
言ってもいいかもしれません。
子役のチョ・ジョンウンちゃんは次回までなので寂しいけど、いよいよ最後の方でイ・ヨンエも登場しますね。楽しみです。
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