春のワルツ 第八話「ロードマネージャー」

前回はウニョンとフィリップのツーショットで終わった。フィリップから白い靴のプレゼントを受け取ったのは、断ると悪いと思ったからだとフィリップに伝えるウニョン。

感謝の念は示すけどそれ以上でもそれ以下でもないということか。男としてはがっかりだ。こんないい男なのにどうして、と言うのは止めておこう。

さて、チェハが泊まっているホテルのレストランで、イナとイナの両親、チェハの両親が会食をしている。チェハは遅れてやってきた。死んだと聞いていた本当のチェハなのか、という意識のせいか、イナの父親は、全身をなめ回すようにジロジロとチェハを見つめる。

画面キャプチャ：Prime Video

食事の最中に突然、イナの父親が「君は左利きだったろう」と聞かれてドキッとするチェハ。でも、チェハの両親もそれを察して、苦労して左利きから右利きにした
と言うことでその場はバレずに済んだ。

一方、ウニョンの育ての父親には相当問題がありそうだ。ウニョンの友人ミジョンによると、その父親の借金のせいで授業料もパーになったし、オーストリア行きの
航空券もお金に換える一歩手前まで来ていたという。

今回もマルチ商法のようなものに手を出して借金をこさえたらしい。その借金取りのために頑強そうなお兄さんが何人か店にやってきて「金返せ!!」と脅されるが、「私が返しますから」と言って店を出るウニョン。

そのとき、たまたま、この前買ったコンパクトを手渡そうと店に寄ったチェハとかち合ってしまう。
「私たち相性最悪。どうして来たの? こんなときばっかり」
「僕にできることないかな」
「いいえ、ホテルのことだけで十分。さよなら」

画面キャプチャ：Prime Video

そのようにチェハには強気で言ったものの借金を返す当てのないウニョン。あの手この手の考えられる方法を使ってお金を作ろうとするが全部ダメ。

そんな中、うーん、悪いことには悪いことが重なるものだ。ウニョンの弟が友人に暴力をふるったとのことで警察から呼出をくらうウニョン。友達がお金を貸してくれないから手を出したという。怪我自体はたいしたことはないが、先方の親は示談金目当てとのこと。200万ウォンのべらぼーな要求に納得がいかないウニョンの母親。

でも、天は見放さないとはこのことか。イナがロードマネージャーを探していた。
ロードマネージャーとは、つまりチェハのそばについて車の運転をしたり細々とした雑用係をするといったところか。

フィリップはお気に入りのウニョンを推薦する。ウニョンにしても渡りに船だ。快くフィリップの申し出を引き受ける。

今回の見所は、やはり、スニーカーを探しにホテルのそばにやって来たウニョンと、チェハとの会話のシーンだろうか。

雨が降りしきる中、ウニョンが懸命にスニーカーを探しているところにチェハが傘を差し出す。スニーカーがなかなか見つからないので「買ってあげるよ」とチェハが言うと、ウニョンがその言葉に反応する。

画面キャプチャ：Prime Video

「だからあなたはダメなんですよ。宝物って分かりますか。それはお金では買えないものなんですよ。私の足と友達になったあのスニーカー。お店でお金出しても買えないの」

スニーカーが見つかって喜ぶウニョン。チェハの表情もほころぶ。そしてチェハはウニョンに新しいコンパクトを手渡す。

画面キャプチャ：Prime Video

てっきり中が割れていると思ったウニョンは、チェハがわざわざ買った物だと分かり、その気遣いにうれしさが込み上げる。

ロードマネージャーの初日。うきうきした表情のウニョンが、会社の化粧室でコンパクトを取り出して化粧直しをする。イナも中に入ってきてそのコンパクトを見て一瞬驚きの表情を浮かべる。

チェハが買っていたものと同じだったからだ。動揺を隠せないイナ。いや、それは違うと自分に言い聞かせるが、すぐさま決定的な言葉を聞いてしまう。

ウニョンがチェハにこう言っていた。「この前はありがとうございました。スニーカー探してくれたこと。傘のこと。コンパクトのこと」

それをドア越しに聞いてしまったイナ。
この3人の恋の行方は。。非常に気になるー。